《同性パートナーシップの導入について》
◆南野敬介議員
議長よりお許しをいただきましたので、通告に従いまして一問一答式にて質問をさせていただきたいと思います。
まず、1点目の同性パートナーシップの導入についてお尋ねいたしたいと思います。
これまで、まず平成29年第4回定例会、12月の段階で私から貝塚市でこの問題を取り上げさせてもらいました。
その後、同僚の会派議員から昨年の第4回定例会、また今年3月の会派代表質問でこの同性パートナーシップの問題を取り上げさせてもらいました。
時期も含めまして、研究や先進都市を学びながらいろいろ検討していきたいというご回答をいただいたと思っています。
特にこの3月の代表質問では、時期も含めてお尋ねさせてもらいましたが、導入に向けて市政運営方針の中でも入れてやるということで市長からも答弁をいただきました。
少し振り返ってみますと、この4月の時点で全国でさらに9の自治体がふえまして、20の市や区でこの同性パートナーシップ制度が導入されております。
また、大阪府におきましても、大阪市に続きまして堺市や枚方市でももう既に導入されて、この4月からスタートされたということであります。
また、現在検討中の自治体で2019年度中に何とかしたいと言っている自治体が宮崎県宮崎市、福岡県北九州市、埼玉県さいたま市、岐阜県飛騨市などを含めました4自治体が前向きに導入に向けてスタートしたと聞いております。
これまで市の答弁の中でいろいろな啓発事業や職員、また市民の皆さんを含めてこの問題をどう捉えていくかということで研修なり研究を進めていきたいとご答弁がありましたので、少しお尋ねしたいのですが、この問題、今に始まったわけではございませんでして、LGBT(Lesbian Gay Bisexual Transgender)の問題、性ということでの問題、もう随分昔から言われていましたので、この貝塚市においていろいろなセミナーが開催されていると思います。
人権セミナーや啓発セミナーを開催されていると思うのですが、その中でこの性、LGBTなどのマイノリティーの問題で取り上げた研修というのは過去どれぐらい開催されていたのか、まずお尋ねいたします。
◎都市政策部長
取り上げさせていただいた研修につきましては、平成28年度以降でしたら、今年の5月の分も含めまして4回、当事者の講師を呼んでしております。
◆南野敬介議員
平成28年以降で4回、市民啓発という形で取り上げられたということもありますし、また広報とかでもこの問題を取り上げていただいたと思うのですが、それについては何回ぐらいか、もしわかれば教えていただけますか。
◎都市政策部長
広報には3回取り上げておりまして、大体11月にはその人権関係の広報を毎年掲載させていただいております。
◆南野敬介議員
ということでしたら、年1回ぐらい、1回ないし2回ずつぐらいは取り組んでいるということで認識しました。
平成29年以降、こういった質問を繰り返しさせてもらって、当事者の皆さんも何回か連絡も、私のところにきたりもしていまして、どういう状況になるかなということで、本当に貝塚市でそれを取り組んでくれたら非常にありがたいというご意見が都度、都度寄せられております。
そこで、もう過去3回、4回、こういった同じ質問を繰り返しておりますので、実際、この制度について導入を市政運営方針でも研究するということでありましたので、その導入の時期とかも含めて、どこまで検討できているのか、お聞かせいただけますか。
◎都市政策部長
制度導入の時期でございますが、導入に向けて性的マイノリティーについての啓発と理解の促進が重要であるとの考えのもと、先ほどもありましたが、市民に対してのセミナーの開催や広報紙への記事掲載に取り組んできました。
今後、市として性的マイノリティーを支援するための機運をさらに醸成し、取組みの方向性を認識しながら各部署でできることをまとめ上げるなど総合的な取組みを実施し、同性パートナーシップの制度につきましては、今後2年をめどに導入してまいりたいと考えております。
◆南野敬介議員
それはありがたい話で、ありがとうございます。
2年をめどということですが、平成29年、去年、一昨年からスタートして、実質四、五年かけてつくり上げるということですが、そのペースを2年と言わず、せめて1年以内に頑張ってみるとかいうことにはならないでしょうか。
◎藤原龍男市長
2年という意味は来年の3月末までが1年です。
その次の年の3月末までがもう1年、年度で考えているというふうにお考えください。
◆南野敬介議員
わかりました。ということは、令和3年の3月ということですね。
〔「だから、令和3年度末までには」と呼ぶ者あり〕
はい、わかりました。
それでは、正直な話、制度をつくって何かしないといけないという金銭のかかる話ではないのです。
ですので、制度をつくって仕組みさえしっかりできれば、本当はもう少し早い時期でもできるとは思うのですが、ただあと2年後ということで今はっきりとそう答えていただいたので、それに向けていろいろ啓発なり職員の対応の方法なり、システムづくりなどを日々また研究していただきたいと思います。
ただ、その中で例えば当事者の意見をどういうふうにしてほしいとかいう要望があれば、それは一度聞いていただく機会を設けていただくとかは可能でしょうか。
◎都市政策部長
その辺のところは、また相談させていただいて聞く機会を設けられたらと考えております。
《市営住宅のコインパーキング設置について》
◆南野敬介議員
それでは、2年ということでめどが出ましたので、また取組みについてはこれから相談しながら進めていきたいと思います。
続いて、2点目の市営住宅へのコインパーキング設置についてお尋ねしたいと思います。
私も市営住宅がたくさん建っているところで住んでおりますので、住民の皆さんからも、例えば来客用の駐車場の確保という問題が日々の課題になっています。
ただ、なかなか難しい問題があるので、そこは上手にいろいろ聞きながらまた相談しますという形にしています。
また、貝塚市内についても市営住宅がたくさんあって、脇浜や澤とか、どこの市営住宅でも同じような問題を抱えているのだろうと、これは選挙の中で我々もいろいろ貝塚市内をずっと回っていましたので、そういった要望などもお聞きしました。
そこでふと思ったときに、これまで決算特別委員会や予算特別委員会でいろいろ言わせてもらったのですが、府営住宅でコインパーキングができているので指摘させてもらってどうなのかということを各委員会で質問させてもらったときに、住宅用の敷地内については住宅用として取得したのでなかなか難しいということがあったのですが、よく考えてみたら、大阪府ができて貝塚市でできないことはないだろうと思うのですが、その辺の状況、大阪府の状況も含めていろいろ検討していただいたと思うので、その検討がどうなったのかを少し説明いただけますか。
◎都市整備部長
大阪府におきましては、平成26年に大阪府内を7ブロックに分けて最大5年間の貸出しとして駐車場、コインパーキングとして公募をしております。
基本的には、国庫補助金を受けていない場所を選定していると。
しかし、少数例ながら恒常的に駐車スペースがあいている団地においては、目的外使用の承認を受けて設置しているコインパーキングがあると聞いております。
本市の市営住宅の場合は、ほぼ土地、建物全てが国庫補助金をいただいているということですので、当然手続き上は補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律に基づきまして、国に目的外使用の申請を行う必要があるということになるかと思いますが、大阪府で承認されている事例もあることから、条件が整えば承認されるのではないかと考えております。
◆南野敬介議員
ですよね。多分国と相談したらいけると思うので、大阪府ができて市ができないことはまずないだろうと思います。
目的外使用云々となったら、大阪府でも基本的に何箇所か府営住宅がありますが、民間のところを借りているところはすぐわかりますが、敷地内に住民用の駐車場を整備してコインパーキングにしていると明らかにわかるところもありますので、その辺は大阪府にノウハウをいただきながら整備していただきたいと思うのですが、例えばどこどこの団地の自治会がコインパーキングをしてくれという要望があったら相談に乗っていただけるということで理解してよろしいでしょうか。
◎都市整備部長
大阪府に確認いたしますと、これは7ブロックに分けたと聞いております。
やはりそのブロック分けの段階で、貝塚市以南につきましては、それを一つのブロックとして公募してもなかなか業者が来ないと、手を挙げる業者がないということで、貝塚市以南については東大阪市、守口市、寝屋川市との抱き合わせで募集をかけたと聞いております。
そういうことから考えますと、やっぱり需要といいますか、そういうのが非常に問題になってきて、当然業者も採算性ということになりますので、なかなか実際に手を挙げる業者があるのかどうか。
2者ほど、ちょっとヒアリングも行ったのですが、やはり舗装してまでもそのコインパーキングをするとなると、やっぱり収支上しんどいと。
それとあと、舗装していても採算ベースに乗るかどうか、やっぱり不安があると聞いていますので、かなりそういう部分で難しいと思っています。
◆南野敬介議員
要は、しようと思ったら可能だが、業者が例えば採算が合わないからできないということで二の足を踏んでいると理解したらいいのですか。
◎都市整備部長
具体的にそういうコインパーキングをしてくれという自治会からの要望は聞いておりませんので、そういう要望があって、なおかつ例えば舗装をしている駐車場での残区画でしてほしいという話がありましたら、一度また再度、業者にヒアリングをして、そういうのが可能かどうか確認したいとは考えています。
ただ、やはり企業も、もうけてという話がありますので、ちょっとそういうところでは難しいかと考えております。
《ロケーション誘致による観光事業の取組みについて》
◆南野敬介議員
わかりました。そういったことができるということが今日は確認できただけでも前進かと思いますので、今後、する、しないは当然それぞれ地元の市営住宅の自治会とかもあるでしょうし、周りの状況とかもあるでしょうから、そういった要望があった段階ではまたいろいろ検討を進めていけたらと思います。
続いて、最後の3点目、ロケーション誘致による観光事業の取組みについてお尋ねいたします。
先日7月に我々新政クラブと真利議長も含めまして、政務活動で栃木県足利市にお伺いさせていただきました。
足利市全体がロケーションのまち、映像のまち構想ということで取り組まれていまして、実は平成3年の大河ドラマの「太平記」がその足利市でロケーションされて480万人ぐらいの観光客がその前後を含めてずっと来られたということで非常に経済効果が高かったと教えていただきました。
そんな流れを受けまして、平成26年には足利市では映像のまち推進課という課をつくってロケーションや、いろいろなドラマや映画の誘致に取り組んできたと、シティーセールスとして取り組んだということがあります。
この足利市では県立の高校が廃校となって、そこを市が県から譲り受けて、そこをロケーションの聖地として取り組んでいるのですが、私は全然知らなかったのですが、有名なドラマ「今日から俺は!!」というドラマが大ヒットし、それが映画化もされたと聞いて、そこが撮影されて、その撮影で使われた食堂やスタッフが食べられた食堂とか利用した散髪屋などもマップにして後からツアーを組んでやっていったりして、平成30年の経済効果は8,000万円を超える経済効果があったと言われています。
そこで、貝塚市に目を向けたときに、よく市長もおっしゃるのですが、やはり自然豊かなこの貝塚市であります。文化に富んだ貝塚市であります。
二色の浜、願泉寺、水間寺、釘無堂や近木川も含めて、いろいろなきれいなロケーションもありますし、自然豊かな環境といいますか、地域に恵まれているということもありますので、これまでも何かいろいろとどこかで撮影されたとかいう話は聞いたことがあるのですが、そういった経済効果、後々のことも考えたときに、ロケーションに使ってほしいということでシティーセールスをしていく必要があるのではないかと思うのですが、その辺のお考えはいかがか、お尋ねいたします。
◎都市政策部参与
本市では、公益財団法人大阪観光局の大阪フィルム・カウンシル大阪ロケーション誘致部会に加入し、大阪フィルム・カウンシルが制作した映像制作会社支援向けのロケ地情報冊子で本市を紹介しております。
また、大阪府内でロケを希望する映画・ドラマ等の情報の提供も受けております。今後も大阪ロケーション誘致部会を通じてロケーション誘致に努めてまいりたいと考えております。
◆南野敬介議員
いろいろな形でこのロケーションとかをしてヒットしたら非常に経済効果が大きいと言われていました。
足利市なので私たちは単に関東に近いから便利だからそんなことができるのと違いますかとお話ししたのですが、ドラマや映画といったらそんなことも関係は余りないみたいで、本当にきれいな場面が撮れるなら、風景や景色、建物だとか歴史を感じさせるものがあれば、どんな遠くでも大きなセットを建ててするのですと言っていました。
そういった意味で、もし貝塚市で撮影された映画やドラマがヒットしたら、そういったツアーもまた組めるでしょうし、非常に活性化につながる一つの起爆剤になるのではないかと思いますので、観光というところを前面に出しながら、シティーセールスをいろいろな機会を通じてこれからも続けていただきたいと思うのですが、その辺、最後もう一度。
◎藤原龍男市長
貝塚市の水間鉄道なり自然を活用したようなPR効果は大変大きいと思います。
先日、J:COMで貝塚市内を「長っと散歩」というのをしました。願泉寺、感田神社、利齋さんのお宅、そして最後に塩五に寄せてもらって、見てくれた人いてますか。塩五に行ってましたでしょ。
その後、田中議員たちとの集まりがあって、塩谷社長が、やっぱりあれを見たので買いに来ましたという人がおられました。
ですから、私も水間鉄道は割と単線で、そういう面ではPRしやすいと思って、現に今年の夏、電車を活用したビアガーデンをすると大盛況で、たくさん来られていました。
やはり貝塚市を振り返ったときにもっとPRできるところがたくさんあると、このことが水間鉄道の活性化につながるのではないかとも私は思っておりますので、南野議員のおっしゃるように、市としてもどのような取組みができるのか、ちょっとこれは取り組んでいきたいと考えています。