令和2年第2回定例会南野敬介議員一般質問
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◎新型コロナウイルス感染症対策について

◆南野敬介議員

 それでは、議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして質問をさせていただきたいと思います。

まず、新型コロナウイルス感染症対策について幾つか質問させていただきたいと思いますが、9番目の質問でありますので、昨日、今日と重なる部分について、省略をさせてもらいながら進めたいと思います。よろしくお願いいたします。

まず、感染者の人権確保についての質問でございます。

私もこれまでいろいろな人権活動に取り組んできた一員でありますので、どうしてもこういった視点に目がいってしまうことがあります。

この新型コロナウイルスが世間で騒がれて、豪華客船の問題もありましたが、感染者に対するフォローといいますか、世間の目といいますか、そういったところが少し気になったというのが現実としてありました。

幸いと言っていいのかは別としまして、貝塚市内8名の方が罹患されたということが大阪府の発表で我々も知り得たところであります。

ここにいる議員、また職員、いろいろなうわさを聞いたと思います。

どこどこの町の人だとか、どこどこに住んでいた人だとかいうのは私も聞きましたが、大阪府の発表でしかないと、あれ以上でもないしあれ以下でもないと私は言い続けて、その感染者の方の命といいますか、生活を守るために答えてきたつもりでもありました。

一方、貝塚市でも同様の3月10日でしたか、市民の皆様へということで、ホームページなどでも、そういった報道に惑わされずに、大阪府の発表がそれしかないよという趣旨でホームページ、SNSなどでも発信されたと思っています。

そういった中で、この貝塚市で罹患された8名の方、恐らく岸和田保健所から貝塚市のほうも誰々という個別な情報は入っていないと思うのですが、この感染された方から人権被害に遭ったとか、そういった情報が岸和田保健所とか大阪府のほうから入っているのかどうかという点についてまずお聞かせいただけますか。

 

◎都市政策部長

そういった情報につきましては入っていません。

 

◆南野敬介議員

ありがとうございます。

入っていないということで、そういった意味では恐らく大丈夫だろうと思いますが、これから2波、3波と広がっていくということが報道などでも予想されているということをお聞きするわけでございます。

今後、貝塚市としてどういった取組みができるのかというのは、大阪府の発表というか、岸和田保健所の発表でしか恐らく貝塚市も情報はないとは思うのですが、難しいことにはなると思うのですが、これから貝塚市の住民の方が罹患されないという保証もありませんので、もしそういった場合に貝塚市としてこういったスタンスであなたの人権を守ります、プライバシーを守りますということを私は訴えるべきと違うかなと思うのですが、その辺の貝塚市としての見解を教えていただけますか。

 

◎都市政策部長

いかなる場合におきましても、人権は尊重されるべきであると考えております。現在、貝塚市のホームページにて、新型コロナウイルス感染症に関連した人権への配慮についての啓発に努めているところですが、これらの相談が寄せられたときには、関係機関と連携しながら迅速に対応してまいります。

 

 

◆南野敬介議員

今、ホームページのほうでそういった啓発をされていると言っていたのですが、新型コロナウイルスのところにそれは掲載されているということなのか、人権というグループの中で、例えば人権政策課のところに書いているのか、その辺教えてもらえますか。

 

◎都市政策部長

申し訳ございません。

ホームページはつくっているのですが、どこからリンクへ入るかというのは、申し訳ございません、私、ちょっと確認が取れておりません。

 

 

◆南野敬介議員

わかりました。ちょっと僕もよく探していなかったので、どこかなと思って聞いたのです。また僕も確認してみます。この間でもわかればまた教えてください。

一方、罹患された方も含めてそうなのですが、医療従事者だとか、貝塚市内で、聞くところによると他市の病院に勤められていて、そこで院内感染されて、看護師で従事している方も貝塚市の中でいたということも聞いておりますし、幸いに感染されなくても昨日、今日の質問の中で、看護師としてとか、病院とか、福祉施設などで勤めていらして、不安を抱えながら仕事をされているという方もたくさんいらっしゃると思います。

今後そういった方に対するフォローといいますか、例えば法務省の人権窓口もあるのですが、市民にとって一番近くの窓口というのは市役所だと思いますので、貝塚市のほうでもそういった相談を受け付けますよとか、何かあったら貝塚市にも一度声かけてみてくださいねという相談体制を確立する必要があるのではないかなと思うのですが、その辺の見解をお聞かせください。

 

◎都市政策部長

当然、相談等がございましたら適切に対応してまいります。ただ、その専門の相談窓口の設置につきましては、現在のところ考えていません。

 

 

◆南野敬介議員

専門的となると、やはり専門家にはかなわないと思います。

ただ、貝塚市としては市民相談室もありますし、人権擁護委員の人権相談もありますし、定期的にやっているということですので、そういったところを広く利用してくださいねということを今後広報などでも伝えるべきだと思うのですが、その辺いかがでしょうか。

 

◎都市政策部長

昨日の中川 剛議員から、保育士について、新型コロナウイルスの感染は怖いが頑張っているという発言もございました。

今、南野議員がおっしゃったとおり、各職場において、コロナ禍における働き方という相談等がありましたら、そういった啓発を、考えていきたいと考えております。

 

 

◆南野敬介議員

そういった意味では、啓発をするということと、このコロナ禍の中で、2回か3回ぐらい藤原市長のメッセージが広報に載ったと思うのですが、全般的な、今こうなって、市民の皆さん、協力をしてくださいねという呼びかけ等もあったと思いますので、時期はもうお任せしますので、要所要所で出す藤原市長のメッセージの中で、コロナ禍でそういった差別することはよくないことですよということや、DVにつながることもありますよということもメッセージとして一度触れていただければと思うのですが、その辺いかがでしょうか。

 

◎都市政策部長

また、今後新しい生活様式の中で、また市民が暮らす中でしんどいとか、そういったことがあるかと思いますので、今後の対策の中で藤原市長からのメッセージ等を出す場合につきましては、そういった差別的な行為がないようにという文章も含めていきたいと思っております。

 

 

◆南野敬介議員

よろしくお願いいたします。

続きまして、2点目の定住外国人に対する支援のところなのですが、今現在、令和元年12月末の貝塚市の統計調査を確認させていただいたところ、現在貝塚市には34か国、934世帯、1,095名の外国人の方がお住まいになられているということで確認させていただきました。

どれだけ長い間、この貝塚市にお住まいなのか、それはちょっと調べるとなるとなかなか難しかったので調べてないのですが、長いから、短いからということは関係なく、今後この外国人の方に対する相談といいますか、基本的にはホームページなどでも日本語で全部、支援策だとかをアップされていると思いますが、貝塚市に住んでいる外国人の方に対する支援の伝え方は今どのようにされているのか教えていただけますか。

 

◎都市政策部長

支援の周知につきましては、日本語で周知をさせていただいているところです。

 

 

◆南野敬介議員

ごめんなさい、何で周知しているかって。

 

◎都市政策部長

特段、外国人の方の母国語での周知というのはやっていません。

 

 

◆南野敬介議員

多分相談があって一番多いのが中国、韓国、朝鮮、ベトナムとかいうところになってきていて、なかなか通訳というか、その母国語でやるというのは難しいとは思うのですが、例えば英語表記をするということ。

今後、新型コロナウイルスは一過性で、いろいろな解決策が出てくると思うのですが、先ほどもありましたように、地震だとか台風だとか大雨だとか、この貝塚市も被害が考えられます。

そんな中で1,000人を超える外国の方が暮らしているこの貝塚市で、それらの方に何か今回のことだけじゃなく、今回のことをきっかけにそういった案内というか、支援策はこうですよという方策はやっぱり考えてもいいのと違うかなと思うのですが、その辺いかがでしょうか。

 

◎都市政策部長

当初の支援策の周知につきましては、日本語でやっているところですが、相談等がございましたら、翻訳ソフトを使ったり、国で作成している多言語案内をお渡しして対応しているところです。

また、本市におきましては、この10万円の給付のときなのですが、多言語対応の携帯型翻訳機というのを購入いたしまして、そちらも双方向で75国語に対応していて、しかも常にインターネットにつながってAIが対応して瞬時に翻訳される、かなり優秀な機器がございますので、外国人の大本になっている支援策については、ちゃんとこちらからのフォローアップはできていると考えています。

 

 

◆南野敬介議員

そういった機種を使いながら、これから多分正常というか、生活が落ち着いてから、これからどんどんまたインバウンドの方も入ってくる可能性もありますし、そういった支援をお願いできたらと思います。

続いて、子どもたちへの啓発につきましては、これは昨日の川岸議員の学校内での子どもたちのいじめというところを少し聞きたかったので、昨日のご回答を私も聞かせてもらいまして、それはそれで結構ですので省略させていただきたいと思います。

4点目の今後の子育て世代や社会的弱者への支援策について、新型コロナウイルスの中で入れています。子育て世代、本市が行っていただきました20歳まで扶養している方に1万円の交付。これは非常に子育て世代の方は喜んでおられまして、私のほうにも、恐らく18名の議員もそれぞれ、あれはいいと、いち早くやってもらったということで評価をいただいております。

ただ、一方で、学校が分散とか一部登校だとかいう約3箇月間、学校がほぼストップしたということで、外出自粛におきまして、子どもが家の中でいる期間が非常にこれまで以上に長くなったというのが実態だったと思います。

それで、子どもが家にいるということは、中学生や高校生ぐらいだったら、もう放っておいても大丈夫だと思うのですが、小学校低学年の子がいる家庭にとっては、両親のどちらかが家にいないといけないということで仕事を休むということもたくさん出てきたというのは、皆さんご承知のとおりだと思います。

その中で家庭にかかる金銭面の負担額の増加というのは、明らかにあったと思います。

そんな中での1万円ですから、非常に助かったということでありました。

これを受けまして、今後学校が再開された折に保護者の皆さんから、要望といいますか、固まってこんなことはできないかという相談を受けている中で、例えば給食費なんかを期間を限ってでも減免できないかという相談が持ちかけられることが多いです。

こういったことを今後教育委員会として考えることができるのかどうか、お聞かせ願えますか。

 

◎教育部長

本市におきましては、新型コロナウイルス感染症に関する支援策として、先ほど南野議員おっしゃっていたとおり、既に未成年者を扶養している保護者に対しまして臨時給付金の給付、また水道料金の減額を独自で行ってきております。

したがいまして、学校給食費の減免及び無償化について現在のところ実施する考えというのはございません。

 

 

◆南野敬介議員

わかりました。そのほかでやっているからということだと思うのですが、ここにかかる負担、子どもにかかる負担というのは、一番収入の少ない若手、子育て世代層にとっては、大きな問題かなと、一律水道を減免されるということも非常に助かることではあるのですが、これから子育てしやすいまち貝塚市を目指すというのであれば、子育て世代に何らかの施策を打たなければならないかなと思います。

今後の話になるのですが、例えば提案としては給食費のことを言いましたが、それを今考えていないというのであれば、今後この子育て世代への支援策、何か新たに打つ考えはあるのかどうか、その辺をお聞かせいただけますか。

 

◎藤原龍男市長

給食のことにつきましては、生活保護の人は無償で、皆さんもご存じのように、保護基準の2割アップまで準要保護ということで、貝塚市では給食費の免除を行っています。大体これが全児童・生徒の2割ぐらいです。

子育てについては、実は今回も補正予算で上げさせてもらっていますが、民間の認定こども園、民間の保育所、そして例えば本市のつげさん広場、いろいろな民間の子育て施設については、一律50万円を貝塚市から寄附をさせてもらうということを今現在の補正予算案で上げさせてもらっています。

要は子育てをしてくれているところについてご支援を、これは国の金を使うのですが、それ以外にも私この間、障害者の施設を回らせてもらいました。大変厳しい状況で頑張っておられるのが実際わかりました。

ですから、昨日、皆さん方からご質問がございました国の第2次補正予算の中で、我が市に来る交付金の額というのはまだ確定していませんので、最終日までには確定はすると思いますが、障害者施設へのご支援とか、3種類の障害をお持ちの三つの手帳を持っている方全てどのような障害者の皆さんにご支援ができるのかと、南野議員がおっしゃっておられたような社会的弱者についてどのような対応ができるのかを今、団体はじめ内部で協議をしています。

それと、子育てということで、今般いろいろな意見の中で、南野議員も聞かれたと思いますが、4月27日以前に生まれた人ということで、当時、おなかの中でおられて妊娠中の人、例えば4月25日に出産予定だった人が4月28日に生まれたら、この10万円の特別定額給付金は当たらないというような意見もありますので、この辺についてもどういうような対応策があるのか、今内部で議論を重ねております。

最終日に補正予算として、今、弱者の視点を持ちなさいというご意見がありましたので、その辺も含めて予算案としてお示しをさせていただきたいと考えています。

 

 

◆南野敬介議員

質問する前に先に答えを聞いてしまったみたいな。

子育て世代と今、藤原市長がおっしゃいました社会的弱者、いわゆる障害者施設とか、手帳を持っている方に支援をどうするのかと言おうと思っていたら先に聞きましたので、もうそれはそれで結構でございます。

いろいろなそういった社会的弱者の方もいらっしゃいます。

藤原市長もいろいろな施設を回られてご存じだと思います。

障害を持っている方、二重の苦しみを味わっていると思います。

そういったところで支援をいただけるということでありましたので、それはそれで結構かなと思います。

最後に、昨日からの議論を聞いていまして、新型コロナウイルスの関係で、子育て世代、また働く者の世代、高齢者、障害をお持ちの方への支援策、いろいろこれからも出てくるということが非常によくわかったのですが、最後に、よく考えたら、この貝塚市内、市民の足、通勤、移動の手段となっている水間鉄道があったと思うのです。

私もフェイスブック、ホームページなどでも見せてもらっていろいろ頑張ってやっているのですが、やはりこれだけ自粛要請だとか、通勤も家で仕事だとかとなったときに、水間鉄道が結構大変なことになるのではないかと思うのですが、貝塚市内の市民の足となる水間鉄道の現状といいますか、大変厳しいと聞いていますし、そういったところの支援もまたひとつ考えてもいいのかなと思うので、その辺最後にお聞かせ願えますか。

 

◎石崎隆弘副市長

水間鉄道のほうから、この新型コロナウイルス関係の影響については、逐次というか連携を、いろいろお聞きしている状況でございます。

南野議員おっしゃられるとおり、自粛制限というところもあるものですから、料金収入などもかなり厳しいというところでございます。

一方で、国土交通省からは今回の2兆円の地方創生臨時交付金というところについても、公共交通の事業者に対しての支援も対応できるとお伺いしておりますので、今回議会最終日にお示しさせていただく中で、水間鉄道に対しての支援策というか、それも含めたような形で今、調整をしているところでございます。

 

 

◆南野敬介議員

ありがとうございます。それではまた、最終日にいろいろと出てくるということですので、またそれを見ながら私も含めて検討したいなと思っています。

 

◎同性パートナーシップ制度について

◆南野敬介議員

続きまして、2点目の同性パートナーシップ制度についてでございます。

この3月定例会、私も新政クラブの代表として代表質問でこのLGBTの皆さんへの支援ということで質問させていただきました。

同性パートナーシップ、大阪府のほうがいち早く1月22日に宣誓証明制度をスタートさせて、大阪府と貝塚市のタイムラグがあったらなかなか不便なところもあるよということも指摘させていただきました。

その中で、藤原市長のほうからも、なるべく早く貝塚市も制度を整備して、タイムラグをなくすことによってその制度の隙間を埋められるのではないかということもご答弁いただきましたので、それ以降の貝塚市のパートナーシップ制度についての進捗といいますか、その辺についてお聞かせいただけますか。

 

◎都市政策部長

パートナーシップ制度につきましては、現在、職員への研修を進めているところです。

今後、広報において市民への周知を図り、本年9月からパートナーシップ宣誓の受付を開始できるよう取り組んでいるところでございます。

 

 

◆南野敬介議員

9月から受付を開始しようということなので、今6月ですよね。

残り3箇月になっていまして、例えば流れとしては、どこで受け付けて、どのように審査して、どのようにその証明書を発行するというそこまで決まっているのかどうか。

もし決まっているのであれば教えていただきたい。

まだ今検討中だったら検討中でも結構です。

 

◎都市政策部長

現在検討中なのですが、今考えているのは人権政策課で受付を行うと、受付にあたりまして、事前にアポイントメントをいただきまして、お名前等をお聞きした上で、当日来てもらったときに宣誓を、職員の前でしていただいたら、すぐに証明書を発行できるような手続と考えています。

 

 

◆南野敬介議員

それでは9月から人権政策課で受付ということになると思うのですが、9月のことでまだちょっと時間があると思いますので、その周知の方法などはどのように考えているかお聞かせ願えますか。

 

◎都市政策部長

8月広報で周知したいと考えてございます。

 

 

◆南野敬介議員

ありがとうございます。

8月広報ということでありますので、3月の時点で指摘いたしまして、これをすることによって市営住宅の入居基準にそれを入れるだとか、貝塚市の管轄の病院の手術の同意だとかいうところも併せて9月からこの宣誓書で同等の扱いになると理解してよろしいでしょうか。

 

◎都市政策部長

市営住宅につきまして、9月入所の同時スタートということで考えてございます。

市立貝塚病院につきましても同じように考えているのですが、例えば入院しているときの面会等の同意とか、そういったものにつきましては即時にオーケーと思っているのですが、ただ手術同意につきましては、もしご理解いただけない身内がいた場合に法的な問題などが生じますので、その辺はすみ分けて、できるところとできないところと、そこでできるところにつきましては積極的にやっていきたいと考えています。

 

 

◆南野敬介議員

ありがとうございました。

それでは、そのようにいろいろとまた広報等も進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いして、はい、どうぞ。

 

◎都市政策部長

失礼いたしました。先ほどのホームページの件ですが、人権政策課のホームページのほうに載せさせていただいております。

 

 

◆南野敬介議員

戻ってよろしいか。今、人権政策課のほうにあると聞いたので、それ新型コロナウイルスのところにもそれを同じように載せておいたらいいのと違うのかなと思うのですが、その辺どうですか。

 

◎都市政策部長

ご答弁いたします。

はい、そのとおりリンクを貼らせていただきます。